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にらやま動物病院

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注意!伊豆の国市内にSFTSウイルスは存在します。

ネコ治療した獣医師死亡 マダニが媒介する感染症の疑い 三重 | NHK | 三重県

とうとう獣医師にも死亡者が出てしまいました。
三重県の先生には心よりお悔やみ申し上げます。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
これはマダニに咬まれて感染するウイルス性の疾患です。
(当院待合室には、この病気についてのパンフレットを置かせて頂いてますので、いつでもご自由にお持ち帰りください)
が、このウイルスに感染しているワンちゃん、ネコちゃんからも感染します。
なので、飼い主様の安全の為にも、猫ちゃんは完全室内飼いにして頂きたいし、
ワンちゃんも草むらなどには近づけないようにして頂きたい。
外へお出かけする猫ちゃんには咬まれないように気を付けて
ワンちゃんに顔を舐められないように気を付けて
動物たちを触った後は必ず手洗いをすること。
そしてどの子にもノミダニ予防の薬は毎月しっかり投与して下さい。
(猫ちゃんは3か月効果のあるものもあります)

静岡県内では動物はもちろん、人への感染例も報告されています。
(もちろんその中には獣医師も入っています。)
伊豆地区においては沼津と下田での動物へのウイルス感染の報告は何件かあったのですが、その間の地域では報告がなく、なぜだろう。。?と思われていましたが、この春、当院に来院された猫ちゃんへの感染が判明しました。
この事実により、伊豆半島中にSFTSウイルスを持つマダニが生息しているということがわかりました。
幸い、飼い主様にも私共にも誰も感染者は出なくて済み、感染猫さんも元気に回復し、ほっと胸をなでおろしています。
その後も伊豆の国市内の他の動物病院でも、猫ちゃん(市外在住)への感染が認められています。

人は草むらや畑仕事、山へ出かけるときなどは、長袖長ズボン、帽子にタオルなどの首巻をするなど肌を露出しないようにし、家に入る前に全身を払ってダニを落とし、すぐにお風呂に入ったり、シャワーを浴びるなどして、ダニがついていないか全身をチェックしてください。
マダニは数時間は体をさまよい、咬みつきやすい場所(脇や鼠径部など皮膚の柔らかい部分)を探すため、すぐには咬みつきません。
もし咬まれているのを見つけたときは、無理に自分で取ろうとはせずに、すぐにお医者さんにかかってください。