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にらやま動物病院

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ワンちゃんの予防<混合ワクチンについて>

初診の方に「この子はワクチンをうってますか?」と質問すると
「毎年集合注射に行ってます」と答えられる方が時々いらっしゃいます。
近頃は飼い主さんの予防の知識も高まってきましたが、ワンちゃんのワクチンと言うと
「狂犬病ワクチンのみ」と思っておられる方がまだいるのも事実。

狂犬病ワクチンはワンちゃんのみならず飼い主さんを守るためのモノ。
混合ワクチンはワンちゃんの命を守るモノ。
ワンちゃんを伝染病で死なせないための重要なワクチンが≪混合ワクチン≫です。

近頃はペットショップで早々に混合ワクチン接種されるので
昔に比べて感染患者の数はずいぶん減りましたが
それでも伝染病で命を落とすワンちゃんは実際にいます。

当院では基本、子犬は6種混合、成犬は8種または9種の混合ワクチンを接種しています。
なぜ子犬に6種なのか…というと、
6種ワクチンの方がアナフィラキシーなどの重篤な副作用を起こしにくいからです。
子犬時代のワクチン接種の経過を見て問題なさそうな成犬には
さらなる防御を増やすため8種や9種に変えていきます。
なので、ワクチンにアレルギーがあるような子には成犬になっても6種を使うことが多いです。
ただ6種混合には犬レプトスピラ感染症が含まれていないため
もし子犬のうちから狩野川で遊ばせたり、中伊豆の山中を走らせたり
アクティブな生活が待っているような場合に関しては子犬でも9種混合をおススメします。
そのような方は診察の時におっしゃってくださいね。

混合ワクチンにしろ、狂犬病ワクチンにしろ
ウイルス抗体を体内に入れる訳ですから、ワンちゃんに強いストレスがかかります。
そのために接種後に体調を崩しやすくなります。
ワクチンは体調の悪い時を避けることはもちろん
接種した当日はおうちで安静に(散歩もできるだけ短時間に)を心がけてください。
シャンプーや遠方へのお出かけも、接種後3日間は避けるようにしてくださいね。